- 準備運動
- 先輩道場生のかけごえで全員一緒に準備運動をします。
入門したての頃は身体が固かった人も、徐々にやわらかくしなやかになっていきます。
- 正座・礼
- 先輩道場生の号令を合図に帯順に整列し正座。
これから稽古をする道場、先生、仲間、己に対して礼をします。
日本古来の武道・芸道には座り方から礼の作法、立ち居振る舞いにまで全てにおいて意味があります。
- 基本稽古
- 武道の稽古は反復稽古が中心になります。
初めは円になってその場基本を行い、その後は移動基本へと移ります。
- 形稽古
- 形稽古では自分自身の心と向き合い、武道で一番大切な極めと集中力を身につけます。
また、基本稽古で身につけた立ち方や技の軌道を用いて、空手道の基本動作となる技のパターンを身につけます。
- 組手稽古
- 組手稽古では相手と向き合う緊張感の中から集中力と精神力を身につけます。
組手には大きく分けて、基本組手(約束組手)と自由組手の2種類があります。
基本組手はあらかじめ決められた技に限定されますが、相手との間合いや相手の目線や身体の小さな動きから相手の心を読み、相手の隙をついて技をかけます。技をかけられた相手はその一瞬の動作を見逃さずにきちんと受けられるようにします。
基本組手で「間合い(攻撃が届く距離)」や「間(技を出すタイミング)」のとりかたを身につけたら、いよいよ自由組手です。
- 正座・礼
- 正座し道場訓を唱えたあと礼をして稽古を終えます。
松涛館流空手道の最高理念である空手道二十訓にも「空手は礼に始まり礼に終わることを忘るな」とありますが、武道の稽古においては、技が上達することだけではなく、稽古をした場所や時間、そしてなによりも仲間たちに対して敬意の気持ちを重んじています。そのため、道場への入退室時や相手と向かい合った際には必ず礼をします。